知っていますか?二次被害のこと
被害者の約9割の方は「二次被害」を受けているとも言われています。二次被害とは周囲やマスコミによる無責任な言動のほか、各種手続きや裁判などに向けて繰り返し事件について話さなければならないこと等です。特に、マスコミの執拗な取材、報道は被害者の心の負担となり、一度誤った情報が世に出てしまうと、いくら正しても取り戻すことのできない状況となります。わたしたちは、被害者の置かれた状況や心理状態をよく理解し、地域のなかで再び平穏な生活が取り戻せるよう寄り添う気持ちを持つことが大切です。
友人・知人の言動、近隣の噂や中傷等
- 間違った言葉かけや、態度
- 哀れみや無遠慮な視線
- 遠巻きにする態度
- 偏見や中傷、興味本位の話しかけ
- 無責任なうわさを流される
傷つく言葉
「辛いことは早く忘れようね」
「○○は(事件や事故に)巻き込まれなくて良かったね」
「いつまでも落ち込んでいないで、早く元気になってね」
「亡くなった人の分まで、頑張ろうね」
「お気の毒に···運が悪かったね」
「○○は(事件や事故に)巻き込まれなくて良かったね」
「いつまでも落ち込んでいないで、早く元気になってね」
「亡くなった人の分まで、頑張ろうね」
「お気の毒に···運が悪かったね」
配慮に欠ける職場環境・偏見による解雇等
- 被害者等の心情への理解不足や、仕事上での配慮不足
- 受診や裁判傍聴等で休み、退職に追い込まれる
- 偏見による解雇 等
傷つく言葉
「いつまでも落ち込んでいないで、仕事に集中しなさい」
「仕事に打ち込めば、忘れられるよ」
メディアの過剰な取材等
- 事実と異なる内容を報道される
- プライバシーを侵害する内容を聞かれる
- 被害者等の症状や感情を理解せず、強引な取材をされる
傷つく言葉
「今どんなお気持ちですか?」
「犯人になんと言いたいですか?」
「事件当初、どんな状況だったのですか?」
「被害にあわれた方は、どんな方でしたか?」
「犯人になんと言いたいですか?」
「事件当初、どんな状況だったのですか?」
「被害にあわれた方は、どんな方でしたか?」
捜査公判等の過程における対応
- 事件や捜査状況の連絡が十分ではない
- 今起きていることに関して、適切な情報提供が不十分
- 被害者等の症状(感覚や感情のマヒ、回避症状等)を理解していない接し方
その他の二次被害
- 刑事裁判に関与する権利や被害者保護・情報提供や支援を受ける体制等が十分でない
- 保健医療関係者や自治体窓口等の配慮に欠ける対応や言動
- 司法関係者(裁判官・検察官・弁護士)等の配慮に欠ける対応や言動
- 日常生活・社会生活等にも支障がでる
- 経済的困窮、転居困難等
- 犯罪被害者に特化した経済的支援体制が十分でない