家族・友人が被害にあうと
ご家族や友人など大切な方が被害にあわれると、周囲は被害者の様々な精神反応や身体反応に困惑し、誤った対応から被害者をさらに傷つけてしまうこともあります。まずは周囲が正しい知識や情報を得ることが大切です。
被害者の心情心理
精神反応
- 怒りやイライラを抑えることが難しい。
- 感情のコントロールがきかなくなる。
- 仕事や勉強に集中できない。
- 人や社会を信用できなくなる。
- ささいなことから恐怖がよみがえる。
- 早く忘れてしまいたいと思う。
身体反応
- 食欲がなくなる。
- お腹の調子が悪くなる。
- 眠れなくなったり、こわい夢をみる。
- 動悸や手足の震え、息苦しさがある。
- 疲れやすくなったり、身体が重く感じる。
- 訳もなく涙が出て止まらない。
被害にあわれた方の反応はさまざまですが、このようなことは、突然大きな衝撃を受けたことに対する正常な反応です。
二次被害について
被害者等が傷つく言動
- 「いつまでも落ち込んでいないで、早く元気になってね」
- 「辛いことは早く忘れよう」
- 「きっと運が悪かったんだよ」
- 「頑張ってね」
- 周囲の人の、心ないうわさ話
- マスコミによる執拗な取材
- 接し方があからさまに変わる
- 他の人や、他のことと比較する
元気を出してほしい、励まそうとしてかけた言葉でも、時には被害者をさらに傷つけてしまうこともあります。
接し方について
見守り、寄り添う気持ちが被害者の大きな支えに
被害にあうと深い悲しみや心身にさまざまな症状が起こりますが、時間の経過とともに和らいでいきます。これらの症状が1ケ月以上続く場合には、医療機関に相談しましょう。
まわりの人はそれらの反応を自然なこととして受け止めて、安心して日常生活が送れるようにサポートすることが大切です。本人が今どうしたいかを尊重し、「いつもあなたのそばにいるよ」という気持ちで接することが大切です。
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