家族・友人が被害にあうと
ご家族や友人など大切な方が被害にあわれると、周囲は被害者の様々な精神反応や身体反応に困惑し、誤った対応から被害者をさらに傷つけてしまうこともあります。まずは周囲が正しい知識や情報を得ることが大切です。
- ●怒りやイライラを抑えることが難しい。
- ●感情のコントロールがきかなくなる。
- ●仕事や勉強に集中できない。
- ●人や社会を信用できなくなる。
- ●ささいなことから恐怖がよみがえる。
- ●早く忘れてしまいたいと思う。
- ●食欲がなくなる。
- ●お腹の調子が悪くなる。
- ●眠れなくなったり、こわい夢をみる。
- ●動悸や手足の震え、息苦しさがある。
- ●疲れやすくなったり、身体が重く感じる。
- ●訳もなく涙が出て止まらない。
被害にあわれた方の反応はさまざまですが、このようなことは、突然大きな衝撃を受けたことに対する正常な反応です。
- ●「いつまでも落ち込んでいないで、早く元気になってね」
- ●「辛いことは早く忘れよう」
- ●「きっと運が悪かったんだよ」
- ●「頑張ってね」
- ●周囲の人の、心ないうわさ話
- ●マスコミによる執拗な取材
- ●接し方があからさまに変わる
- ●他の人や、他のことと比較する
元気を出してほしい、励まそうとしてかけた言葉でも、時には被害者をさらに傷つけてしまうこともあります。

被害にあうと深い悲しみや心身にさまざまな症状が起こりますが、時間の経過とともに和らいでいきます。これらの症状が1ケ月以上続く場合には、医療機関に相談しましょう。
まわりの人はそれらの反応を自然なこととして受け止めて、安心して日常生活が送れるようにサポートすることが大切です。
本人が今どうしたいかを尊重し、「いつもあなたのそばにいるよ」という気持ちで接することが大切です。


